番外編「心理テストの恐怖?」
心理テストです。
好きな動物を3つ、あげてください。
「うーん……ネコ、犬、……馬?」
「あたしは鳥、ネコ、ウサギかな?」
「……それでいい?」
「「うん」」
確認した私に、マグナとトリスはそろってうなずく。
「ホントにいい? ファイナルアンサー?」
「「(ふぁい……?)う、うん……」」
「ふっふっふ……」
マグナ達がちょっと引いてる気もするけど、まあ気にしない。
「では、発表いたします! 1番目が自分で自分をどう思っているか、2番目が人から自分がどう見えているか、3番目が本当の自分、でした!!」
「え……じゃ、本当の俺って馬なのか!?」
「さあ……2番目の犬はあってると思うけど」
「なんだよそれ……って、何うなずいてるんだよトリス!?」
「おや、楽しそうですね」
ひょいっ、とドアの向こうから顔をのぞかせたのはシオンの大将。
「うん。……ねえ大将、好きな動物を3つ言ってみてくれない?」
早速試してみたいのか、トリスが楽しそうに尋ねた。
まあ、確かに気になる。
そうですね、と大将はしばし考え。
「イノシシ、タヌキ、それから……オオカミでしょうか」
……オオカミ?
マグナ達共々、凍ってしまったのは言うまでもない。
「どうしたんですか? 固まってしまって……」
「いやその、変わった取り合わせだなあって……」
「そうですか? 捕まえて食べると案外おいしいんですが」
「……食べたことあるんですかオオカミ……?」
タヌキは絶対あってると思います、大将。
ちなみに、オオカミは本当に食べてる村が中国にあるそうです。